日本酒もこれからは個性の時代!
日本の南の一部を除いてほとんどの地域で日本酒は造られている。
それぞれの地域には、昔ながらの食文化があり日本酒はそれらの友として人々に親しまれてきた。バイオテクノロジー、醸造技術、輸送の発達とともに日本酒もその地域性が乏しくなったとも言われているが、最近では地元の特色を生かした日本酒造りが見直されてきた。
米や酵母などは、輸送できても水だけは地元で調達しなければならない。まして、各地域にはそれぞれ郷土料理などの独特な文化も持ち合わせているのだからこの動きは当り前と言えるだろう。
寒い地域で美味しいと感じられる料理が南国でも美味しく感じられるかというとそうではない。また、車に例えるなら、どんなに卓越した技術を持ち合わせたF-1の車でも舗装されていない雪道では、まったく役に立たないものとなってしまう。物にはそれぞれ個性とそれにあった用途や使用が必要で一概に最高の素材と技術で作ったものが万人に受けるとは限らない。
日本酒販売において大事なことは、地元から湧き出る水の特色や気候、料理を考慮した日本酒を造っているのか、また、造っているとしたらそれは何かを知ることである。
単に山田錦を使っているからとか精米歩合が高いとか、金賞をもらったからではなく、本当にその蔵が何を造り目指したいのかを勉強するべきであり、また蔵元や販売会社もこれらの情報を消費者に伝える努力が必要である。
ここの地域の水は軟質で地元の食文化は主に塩漬け料理が有名なため、米は山田錦、造りは生もととした、などと歌ってほしいものだ。また、販売側もこの日本酒は、こういう特色でここをポイントに楽しんでほしい、などの提案が今後もっと必要になってくるのではないか。
このような提案が個々できると今の米国で取り扱われている日本酒の数は信じられないくらい少ないものと感じるであろう。
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