Tuesday, February 23, 2010

ブランディング

これまで多くの日本酒試飲会でアメリカ人に聞くと皆「日本酒は好き」と言う。では、どの銘柄が好きかと聞くと9割の人は答えられない。「う~ん、確か青いボトルだった」という具合にボトルのイメージは覚えてはいるものの銘柄の名前まで覚えている人はほとんどいない。覚えていても彼らにとっては発音がしにくく、こちらも理解できないこともある。
名前が覚えられないことが日本酒を売るにあたってどんなにマイナスになっているかを考えたことがあるだろうか。企業にとって商品開発とブランディングをするにあたり一番考えることは、“名前=商品名”のはずだが、どうもこと日本酒においてはそれが欠如していると言える。
何もロマンチックな和製英語名を銘柄に付けることは無くむしろ避けた方がよい。また銘柄の英語直訳は意味不明なものもあるのでこれも注意したい。気をつけなければいけないことは、母音が4個以上の日本語名は極力避けること。それは多くのアメリカ人が覚えられる、または発音できる日本語は母音が3個までで、たとえばトヨタ、ホンダなどはすぐに覚えられるし、発音もできるのである。また、彼らにとってサウンドの良い、クールな響きのものを選ぶ。
先日アメリカ人との夕食会で日本酒について聞いたところ、デートで発音もできない銘柄をレストランでオーダーするのはかなりの勇気がいると笑っていた。
本当にもったい話で高い費用を使って試飲会などをし、中身がどんなに良くても消費者がブランドを覚えてくれなければ意味がない。自分のブランドを覚えてもらいたいなら、ことわざにもあるように「郷に入っては郷に従う」、アメリカ人にとって発音し易い名前を付けたらどうだろう。